朔夜のうさぎは夢を見る

新規メンバー紹介

 チビがいるのにイベントを外すのは間違ってる。
 つーか、基本的に生真面目な生活送ってんだから、たまには羽目を外させてやってもいいと思う。
 つーわけで、クリスマスだ。


 ハロウィンは「外国のお盆だ」っつったら理解ってか、納得してもらえたし、それなりに楽しめた。
 だから今回もいけると思ってたんだけど、まさかここにきて、前回不参加の知盛が口出ししてくるとは思わなかった。
 てか、なんだ。ヤツは見かけによらず子供好きなのか?
 似合わないことこの上ないくせに、説明聞いたらあっさり協力を申し出てきた。
 ああ、コイツも腐っても「お兄ちゃん」で「叔父さん」なんだなぁって思った。
 見慣れないことこの上なくて正直なところ、ずっと「コレは知盛のふりをした重衡なんじゃないか」って現実逃避していたことを、ここで謝っておこうと思う。

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代用しすぎたっぽい

 前回の続きだ。
 俺には見分けがつかないから、モミの木は手近にあった松の木で代用した。
 ま、どっかン家の庭のイルミネーションとでも思えば、そんなに違和感ねぇだろ。
 さすがに電飾は無理だから、なんかキラキラすんのくれっつったら本物の金細工を出してきた清盛の金銭感覚には笑うしかなかった。
 と、知盛に言ったら、今度は水晶みたいの出されて気が遠くなった。
 ダークホースだった分、ショックがでかい。セレブめ。


 気を取り直して、とりあえず使っても良さそうな端切れとか和紙とかで飾り付けをしたのはいいんだけど、なんか見覚えがあるわけだ。
 ま、帝が喜んでたからいいんだけどさ。
 これ書いてて何に似てんのか思い出した。
 アレだ。むしろ七夕なワケだ。
 来年は七夕もやろうと思う。

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丸投げもアリだ

 相も変わらず続きだ。次は料理だ。
 つっても、ここの連中、基本的に草食なんだよな。魚は食うけど、肉は食ってねぇみたいだ。
 それに、俺も料理はできないしな。わがままは言わねぇよ。
 けど、やっぱイベントにはケーキだろ。
 ケーキは無理でも、甘いものだろ。
 そんなわけで、今度こそ権力フル活用してみた。


 結論として、俺のイメージするクリスマスとはだいぶ方向が違うけど、ま、しょーがねぇよな。
 用意してもらった菓子はあくまで純和風だけど、楽しめればよしってことにした。
 ついでに、オトナのための用意は知盛に任せてみた。
 とりあえず酒っつーリクエストを出してみたんだが、どうなるかは不明だ。
 それでもまあ、全部ネタバレ済みだったら面白くないしな。
 主催者とはいえ、俺にも少しは楽しみを残さねーと。
 そんなわけで、おおいに期待してるぜ、知盛サンタさん!

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サンタはドラ●もんを飼っているらしい

 今日も続きだ。つか、当日だ。


 ま、結果からいえば大成功だった。
 どうしてもイメージとはかけ離れてたけど、身内だけの宴席は気楽で楽しかったし、帝も楽しそうだったし。
 知盛サンタは意外に偉大だった。
 酒も肴も上等。しかも、帝や尼御前が退席してから、鶏肉を出してきやがった。
 どうしたんだ、って聞いたら、俺が嘆いたのを覚えてたらしい。


 丸焼きっつーわけにはいかないけどな。あれは、なんだ? スープもどき? ま、うまかったから問題無し。
 惟盛なんかが目を白黒させてたから、かなり特別なんだろうけどな。
 経正に、女房さんが目ぇ回さなかったのかって聞かれて、すっげー意味深に笑ってた。
 そしたらなんか知らねぇけど、一気に「ああ、なるほど」って空気になった。
 よくわかんないし、下手なこと言って機嫌損ねて取り上げられたくないからスルーしたけど、やっぱヤツはわからねぇ。
 とりあえず、知盛ンとこの女房さんはスゴイってことで、俺のクリスマスは終わりを迎えた。

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いらっしゃらないとは思いますが、無断転載はやめてください。