それほど深い意味はない
チビがいるのにイベントを外すのは間違ってる。
つーか、基本的に生真面目な生活送ってんだから、たまには羽目を外させてやってもいいと思う。
それに、クリスマスん時にも「次は七夕だ!」って決めたしな。
てなわけで、七夕だ。
まぁ、なんだ。俺からみればここは『異世界』だけど『過去』でもあるからな。
いわゆる、正しい形での『節句』は催されてるっぽいけど、俺にとってそれは『七夕』じゃねぇ。
笹と竹の違いはいまいちわかんなかったけど、見た目一緒だから問題ねぇだろ。
ちょちょいっと外に出ちまえば、竹林なんてごろごろしてるしな。
今回は、竹林で拾ったでっかい葉っぱを短冊にすることにした。
紙が貴重品だってことは、俺だって知ってる。
ついでに飾りつけもそこらの草花にしてみたら、帝も楽しそうだったけど、尼御前が「なんとも趣深いこと」とか言って感動してくれて。
いや、これは代用なんですとは言えなかったけど、結果オーライだろ。
……うん。オーライじゃないことはわかってんだけど、オーライってことにしておいてくれ。