色鬼をしよう
ちびにいろいろ遊びを教えるのは、俺の仕事だ。
てか、ちびとそんだけ遊べる暇を持て余してるのは、俺だけだ。
なんだかんだ言って、どいつもこいつも忙しくてやがる。
ちびはどんな遊びも喜んでくれるけど、やっぱり人間だからな。好みってのがある。
最近のトレンドは、色鬼の修正版だ。
たいがい二人で遊ぶから、そのまんまやってても面白くないからな。
お互いにお題を出しあって、お題にあったものを持ち寄るのがお気に入り。
……俺も大概、怖いもの知らずだけど、さすがにちびには負ける。
ま、そんなわけで、今回は帝の怖いもの知らずエピソードだ。
(怖いもの知らずとは、失礼だぞ!)
(そーか? 俺的にはけっこうな褒め言葉なんだけどなぁ)
(ちゃんと、私にだって怖いものはある)
(たとえば?)
(胡蝶殿を借りた後、知盛殿が怖かったのだ)
(………まあ、その辺はゆっくり学んでいこうな)