朔夜のうさぎは夢を見る

愛するということ。


愛する


それはお互いに見つめ合うことではなく、


一緒に同じ方向を見つめることである。



 あのお二方にとって、ならば、愛とはあまりにありふれた日常であり、当然の帰結であったのだろうな。

 お二人は、同じ未来を見つめていらした。
 同じ未来のために戦って、同じ未来に辿り着き、これからも共に在り続ける。
 第三者である私でさえ、この予感に微塵の疑問も抱かないのに、どうしていつも、あのお二人は、ご自身の愛についてはああも自信がないのであろうか。

Fin.

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